11/2 ツジコノリコ@月見ル君想フ

こんばんは。松葉崩好男です。

昨晩ツジコノリコさんのライブを観に青山にある月見ル君想フというライブハウスに行って来ました。

今でもエレクトロニカという言葉があるのかどうすら分からないほど、僕はそちらの世界から離れてしまいました。ツジコノリコさんの音楽を聴くのも随分久し振りでした。

ツジコノリコさんの前に二組の若い方が演奏されました。1組目はMother Terecoという男の子二人で、カッコいい系の電子音を駆使した、どちかというと踊りを意識した音楽。2組目はLittle moaという生楽器と電子音を使い分けた暖か味のあるサウンド。

ツジコノリコさんは次男のヴィト君を伴って登場し、いきなり度肝を抜かれました。数曲一緒に歌ってましたが、曲中の子供とのお喋りなども、全く気にせず展開されるステージは圧巻で、恐らく賛否両論あるだろうけれど、昨日のステージは本当に彼女らしかったと思います。

電子音楽はどうしても機械に支配されがちと感じています。人間が機械を操っているはずが、いつのまにかそれが逆転して、機械が生み出す予定調和の中に閉じ込められ、本人無自覚ながらその檻の中でしか音楽出来なくなっている、という風に感じることが最近は特に多いです。

ツジコノリコさんの音楽はそれが全くなく、野生的創造性の赴くまま、電子音も雑音・騒音も飲み込んで、巨大な作品を作り上げていきます。20年前から変わらない創造の源泉と、20年かけて身に付けた表現手段。その二つが揃って初めて可能な作品を体験出来て嬉しかったです。Little moaの人が言った『憧れのツジコノリコさん』という言葉にも頷けました。

最後に歌ったのはWhite Filmでした。

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